A sale to remember  
 
Moulinsart/Piasa共催のエルジェ・オークションが先5月29日パリのDrouot Hotelで行われました。

今年、私たちは又新たな記録を達成しました。

230アイテムが、エルジェ・ファン、コレクター、そして“エルジェ”はこの不況下にあって、良い投機対象になるという理由で投資家の方々へもオファーされたのです。

また私たちは、Moulinsartスタッフ、Thibaut Van Houteによって見積もられた競売額がいかに的確なものであったかも理解しました。

一例として、「ビーカー教授事件」のカラーカット(10 page)は、90,000〜120,000ユーロ-と見積もられていましたが、それは112,500ユーロ-で落札されたのです。


彫刻家Nat Neujeanによるタンタン&スノーウィの5体のブロンズ像のひとつは、125,000ユーロで獲得されましたが、それは100,000〜120,000ユーロと査定されていたのです。

これは、1923年1月5日、アントワープに生まれたNeujeanによる作品では新たな評価を受けるものとなったのです。

このブロンズ像は、ブリュッセルのSablon Squareにまもなく“Comic strip village”をオープンさせるParisian Galleryのオーナー、Francis Slomkaによって競り落とされました。

ブロンズ像は、ふるさとに戻るのことになったのです!


一方、50,000〜70,000ユーロと評価されていた、知られざるエルジェのドローイングは130,000ユーロまでに値がつり上がりました。

これは、“Tintin and Seashells”と表示されたカラーのイラスト画で、エルジェの友人であるブリュッセルの菓子屋“Manterob”のオーナー、Edouard Cnapelinckxのために描いたものでした。


最後に、「オトカル王の杖」からのオリジナル白黒2ページ・カットが、243,750ユーロで競売されました。
これが本からのカット版としては最高値です。

この競売品目を列挙するとすれば、大変膨大なリストになってしまうでしょう。
総額およそ900,000ユーロの商いと目されていましたが、実際は1,000,000ユーロを超える額となったことをお知らせしておきます。

次回のエルジェ・オークションは、ムーランサール城のモデルとなったシェヴェルニー城にて10月9日に行われる予定です。