「タンタンの冒険」は、芸術家エルジェが描いた冒険物語で、それは真に芸術作品と評価されています。
そしてこの著書 L'ART d'Hergéは、まさに完全で正確なエルジェの伝記的研究書と言えます。
1929年、若者向け週刊新聞「プチ20世紀」に最初の登場をして以来、タンタンは世界で最も有名なキャラクターのひとりとなりました。
今や24話の“冒険シリーズ”は、2億3千万冊以上が世界100以上の言語および地域語に翻訳され出版されています。


Pierre Sterckxは、ベルギーのルーヴァン・ラ・ヌーヴにあるエルジェ・ミュージアムの史料群からこの本の構想をまとめたのです。
エルジェの初期の簡素な鉛筆描きスケッチやデッサンから巧妙に仕上げられた色彩にある“エルジェ・ライン”の極致まで、芸術家のワークの進化をうまく提示しています。
又、エルジェに強い影響を与えた古代あるいは現代画家達を知る事も興味深いものです。
エルジェのあまり知られていない側面が明らかにされ、彼が熱心に収集したフォンタナ、ポリアコフ、ウォーホル、そしてリヒテンシュタイン等のコンテンポラリー芸術家の作品にも私たちは触れる事ができます。


Pierre Sterckxは、ブリュッセル生まれで、永く歴史の教鞭を執っていました。
彼は、1965年にエルジェに出会い、直ぐに親しくなった彼は、コンテンポラリー芸術におけるエルジェの良きアドバイザーでもありました。
ジャーナリストで美術評論家となった彼は、Fine Art Magazineでの執筆、パブロ・ピカソからアンディ・ウォーホル等、アーティストの研究書、そしてタンタンとエルジェについての多くの著書があります。
この美しい画集は、Pierre Sterckx（2015年5月 没）の最新刊です。

Format : 235 x 285 mm
Reliure : relié sous jaquette
Nombre de pages : 240
Nombre d'illustrations : 250
Prix : 35€
Date de parution : 1er octobre 2015